半導体

アナログ半導体とは

アナログ半導体とは光や音、温度や圧力などの物理的な現象の変化に対する連続的な電気信号(アナログ信号)を処理・制御するための半導体のことです。
スマートフォンや自動車、医療機器などに幅広く使われています。
デジタル半導体と比べて製造工程が複雑であり、高度な技術力が求められます。
そのため、市場規模は小さく、競争も激しくありません。
しかし、IoT(モノのインターネット)や自動運転などの技術革新によって、アナログ半導体の需要は今後も増えると予想されています。

アナログ半導体は、スマートフォンや自動車、医療機器などに幅広く使われています。
例えば、スマートフォンでは、カメラやマイクロフォンで撮影・録音したアナログ信号をデジタル信号に変換して保存したり、再生したりするためにアナログ半導体が必要です。
自動車では、エンジンやブレーキの制御や安全装置などにアナログ半導体が使われています。
医療機器では、心電図や血圧計などで人体の生体信号を測定するためにアナログ半導体が使われています。

アナログ半導体の種類
  • ダイオード:電流を一方向に流す機能を持つ半導体素子です。
    整流や検波、発光などの用途があります。
  • トランジスタ:電流を増幅やスイッチングする機能を持つ半導体素子です。
    アンプやオシレーター、ロジック回路などの用途があります。
  • オペアンプ:入力信号に比例した出力信号を生成する機能を持つ集積回路です。
    増幅やフィルター、比較器などの用途があります。
  • A/Dコンバータ:アナログ信号をデジタル信号に変換する機能を持つ集積回路です。
    音声や画像などのデータ処理に用いられます。
  • D/Aコンバータ:デジタル信号をアナログ信号に変換する機能を持つ集積回路です。
    音声や画像などのデータ再生に用いられます。
  • センサー:温度や圧力、光などの物理量を電気信号に変換する機能を持つ半導体素子です。
    測定や制御などの用途があります。